C5

C5は大きな問題もなく,無事に終了したのではないかと思います。実質の参加者は110人を超えたようで,まずまず盛況であったのではないかと思います。
Henrikさんの話は,機能的な構造を物理的に表現するという点では奧の深いものであったと思います。五十嵐さんの話は京都賞ワークショップに続きやはり圧巻でした。パワーポイントでだらだらと理屈を述べて,最後にプロトタイプをちょっと見せるというようなものとは全く違う,できているものがすべてというのが素晴らしいです。コンピュータが何かを自動的にやるという場合には複数の応用に対する普遍性が必ず問題になると思うのですが,十分に普遍的で反例を見つけられないのがすごいと思います。
パネルを聞いていて感じたことは,今のOSはファイルシステムが基盤になり過ぎていて,そこから脱却しないと多種メディアの統合やそれによる仕事の効率化はできないように思ったのですが,3D空間やpeer-to-peerはこれに対して何か解を与えるでしょうか? そういえば,学生の頃にやっていたVirtualOfficeはそのようなことを指向していたようにも思います。
C5 2006は政治的にシリコンバレーで開催されるという方針らしいですが,正直な話,もう堪忍して欲しいな。次は運営側ではなくて,創造的な仕事をして発表できるようにするのを目標としたいところです。
結局現れなかった謎のウガンダ人からは,丁重なメイルが来ていたようであります。