OOPSLA三日目

サンディエゴ空港

朝のキーノート。良いソフトウェアの設計について。そもそもソフトウェアの設計とは何を指すのか。プログラムを書く前に図で考えるのはいいことではあるが,プログラムを書きながら設計するという考えも必要である。
良い設計として,重複がないものがある。UI部分は分離するべき。どんなシステムにもトレードオフがあるので,よいトレードオフを見つけるのが良い設計である。リファクタリングはPracticeとして良い事例である。というような話。
昨日のBOFで,Smalltalkで「プログラミング」ではなく「ソフトウェア開発」を始めるのによい参考資料はないか,という質問があった。プログラミングとソフトウェア開発の違いは重要で奥が深いであろう。さらにその先には「システム開発」もある。システム開発には当然ながら対象世界の理解も必要となる。対象システムを理解するのに顧客と共同で使えるツールみたいなものは考えられないのか,という話もパネルで出た。
最後は有名なBooch法の本を書いたBoochさんのキーノートであったが,飛行機の時間があったのでお顔だけ拝見して退散した。
国際会議に来て,以前よりは大分英語も理解できるようにはなってきたが,それでも集中力を維持しないと付いていくのは大変である。しかし,これは本来「国際会議」であって,「アメリカの会議」に英語圏以外の人が参加しているのではない。実際にはアメリカ人が半分で,スライドもなしにネイティブとしての英語をそのまま喋っているのは本当はよくないはずである。国際会議では,英語がネイティブの人も,できるだけ明瞭な発音で語彙を選び,英語を日常的に使っていない非ネイティブ人にも分かりやすいように喋って欲しいものである。(とここに日本語で書いても愚痴にしかならんが)